プロ愛用の道具たち

プロの美容師の扱う道具は人それぞれ実に様々です。

自分の手の大きさや指の長さ切り方のクセや好きな感覚や仕上がりの質感など髪をミリ単位で操作しますので自分に合った道具に出会うまでたくさん試しながら探し続けます。

キャリアの浅い時期はまだまだ自分自身のフォームやカタチがわからないのでとにかく色んな道具を触って試します。皆さんには同じように見える道具も一人一人全く違うモノを使用しています。

今日はそんなプロの使うこだわり道具について少し紹介させて頂きます。

シザー(Scissors)ハサミ

僕自身のハサミのこだわりは、とにかく良く切れる事!当然と言えば当然ですが切れ味にも様々な「味」みたいなものが出ます。ハサミが作られている素材や歯のカーブの形状・長さや厚さなどによって切り口や毛先の質感などが大きく変わります。

僕は、比較的手が小さいのでハサミは少し短めの物を使っています。ロングヘアー、ショートヘアー関係なくそれを使っています。

短めのハサミの方がショートカットの時の細かな部分のカットでの表現もしやすくロングヘアーでも切り口が直線的にならずにそれぞれ異なる頭の形に合わせたカットでの表現がし易いからです。又自分の手と同化するくらい自分の感覚とリンクして思い通りに取り扱いやすいのも気に入っています。

セニングシザー(髪を間引くはさみ)

セニングシザーは、2種類の物を使用しています。どこが違うかと言うと減らす毛量の違いです。毛量の多い方には、多くすける物、ニュアンスやテクスチャーを与える程度にあまり減らさない方には少なくすける物を使い分けています。勿論セニングを入れた時に不自然にならない様、ラインが入らない物を選んでいます。使い方やハサミを加える場所を変える事でクセや骨格の修正など自由に行えます。

コ-ム(櫛)

コ-ムはとにかく手になじむ物を選んでいます。髪を思い通りに梳かす事が出来ないと狙い通りのデザインを作る事が出来ませんので数種類の素材で作られたものや歯と歯の幅が異なるモノをスタイルや切り方によってコームの種類を変えて使っています。

仕上げの時に少しエアリー感を出すときには、幅広いコ-ムを使ったりきれいにラインを出したい時などには幅の狭いモノを使ったりします。

ロ-ルブラシ

僕は、仕上げはほとんどブローセットで仕上げます。なので、ロ-ルブラシは必須のアイテムです。

実はブラシの素材にも様々な種類があってナイロン毛・豚毛・猪毛・ミックス毛などたくさんありそれぞれ適切な髪質や仕上がりが違います。ブロー仕上げをしてあげると、髪に艶もでますしボリュームや毛流れ・テクスチャーが表現できます。髪の長さや髪質によって色んな太さの物を使い分けします。

ロ-ルブラシでカ-ルを作ったり、流れを出したり、ホットカ-ラ-やアイロンを使った仕上げより自然なスタイルの仕上げが作れると思います。皆さまも今お使いの道具があると思いますがご自身の髪質やデザインに合っていないモノを使うと髪をダメージさせたり思う様にスタイリング出来なかったりする事になるのでもしどんなモノを使えばいいのかわからない時など遠慮なくスタッフに相談してください!